−純 粋−  2004.10.15  文香

 

 

お願い

 

私のことを純粋な人間だなんて

そんな人風に思わないで

濁りの無い人間なんていないって

あなた達は誰より知っているでしょう?

 

私は確かにあの人を必死になって想い、

その想いを持ちつづけてきた

でも、私にはもう出来ない

私は、そんなにも綺麗な人間じゃない

 

私には、他の人を見る必要はないなんて

そんな風に言わないで

そうだね、私は無条件であの人を信じてきた

ただ、ずっとずっと狂う程に想い続けていたかもしれない

 

あの人は確かに私を心から想ってくれ、

私もその想いをただ解っていた

でも、私にはもう出来ない

私はそんなにも無垢な人間じゃない

 

私たちのことを、憧れるという人もいた

昔はそれが純粋に嬉しかった

 

だけど、その言葉を聞けば聞くほどに

私はあの人への想いに縛られてしまっていた

私にはあの人がいるから、

他の人の温もりに身を任せてはいけないんだと

それが義務であるかのように思いこんでしまっていた

 

そして気付けば、身動きが取れなくなるくらいになっていた

 

 

お願い

私を純粋だとか、

一途だとか思わないで下さい

 

私は誰よりもあの人を……愛しています

それは確かに変わらないけれど

 

 

私は、もう…こんな痛みに耐えられない

もう、心を締め付ける傷みに耐え切れない

 

温もりを求めてはダメですか?

ささやかな幸せを求めてはダメですか?

 

胸を焦がすほどの強い強い気持ちがあっても

結ばれないこともあるんだと

そう思ってはくれませんか?

 

苦しくてたまらない

 

私は、貴方達が思ってるような人間じゃない…

 

 

この枷をとくことをどうか許してください

 

逃げ出したいと思っている私を、許してください…

 

 

 

枷をとかないと、

あまりにも強い焦がれと傷みで本当に心が砕けそうなんです…

 

 

 

 

 

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